フォントメーカー、モリサワさん主催の『モリサワ文字文化フォーラム「文字とデザイン2010」』に参加しました。
第2回モリサワ文字文化フォーラム「文字とデザイン2010」 | 企業情報 | 株式会社モリサワ
豪華出演者であるにもかかわらず、参加費1,000円という超太っ腹なモリサワさんのフォーラム。かなり聴きごたえががありました。
■基調講演「タイプ・リバイバルのダイナミズム」
- マシュー・カーター
- 特別参加:シマダタモツ
マシュー・カーター氏は、serif系の「Georgia」やsans-serif系の「Verdana」などの書体をデザインされた超大御所書体デザイナー。
午前中、仕事があったので、USTREAMのライブ中継を観ていました。実際のフォント制作時の資料は、タイポグラフィーの歴史書ですね。
仕事が終わるとすぐに会場に向かいましたが、最後の5分くらいしか生で聴講できなかったのが残念。シマダさんとの対談ももうすこし見たかったなぁ。
■セッション01「文字×デザイン×発見の瞬間」
- 出演:北川一成 × 大日本タイポ組合
- 特別参加:葛西薫
街にあふれるちょっとずれた?広告やサインを題材に、楽しいトークが繰り広げられていました。
大日本タイポ組合さんの文字に対する独特の視点が面白く、「鳩時計」の作品も素晴らしかったです。いただいたメモ帳、大切にします。
北川さんの事例で紹介されたフライヤーに笑うとともに納得。ターゲット層にあわせたデザインを徹底的にこだわる姿勢に感心しました。
同時に、葛西さんの「デザイナーが作る地図ほど見づらい地図はない」とおっしゃってたのに頷かされました。見栄えよりも伝わる地図を作らなければいけないということ。む~バランスが難しいな。
これからは、動物に近い直感的なデザインも視野に入れて仕事をしていくとするか。
■セッション02「文字×デザイン×メディア作り」
- 出演:中村勇吾 × 松本弦人
- 特別参加:浅葉克己
弦人さんが手がけられる「BCCKS」。Webからの文庫本出版、さらにiPhoneアプリへの展開に興味を持ちました。
実際に、出来上がった文庫本を手にしてみると本当によくできている。というか、文庫本そのまま。これで500円から出版できるって安すぎやしませんか。
ブログ本のサービスは、今までにもありますが、BCCKSの「天然文庫」は、質というかデザインで勝負している印象。
それと、iPhoneアプリ用にモリサワさんが文字の表示にこだわったビューワは、まさに職人の技という感じ。文字にこだわり続けるモリサワさんならではですね。先日、電子書籍についてブログに書きましたが、モリサワさんが絡めば、相当いいビューワができるでしょう。
あと、勇吾さんのデバイス開発に度肝を抜かされました。iPadどころではない。とにかくでかい。
まさに、部屋のインテリアとして違和感のない「映像の置き場所」。各メディアや媒体を超越した何か新しい可能性を感じました。
■クロージング「僕たちが文字に魅了されるワケ」
- 対談者:マシュー・カーター、浅葉克己、葛西薫
- 司会進行:宮崎光弘
対談が始まる前に、いきなりピンポン玉を聴講者に向けて打ち出した浅葉さん(笑)。
巨匠たちの言葉とデザインはとにかく説得力がありました。自分ごときが、あれこれいうこともなく、
「優れたデザインとは、明晰な思考を可視化したものである」
それに尽きる対談だったと思います。
■おまけ
聴講中に後ろをふり返ると勇吾さんが座っていたり、葛西さんとトイレで隣り合わせになったり、休憩時間ごとに喫煙ルームでタバコを吸っていた浅葉さんを見かけたり、講演以外にもドキドキしながら楽しめました。
文字に関する素晴らしいお話、ありがとうございました!




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